語りたいこと好きなだけ

歌劇(ヅカ.OSK)オタでジャニオタでアニオタの独り言。スタジオライフ、2.5次元も嗜みます。主観で好きなことを好きなだけ書いてます。

【ルパン歌舞伎】新作歌舞伎 流白浪燦星【新橋演舞場】

実はルパン三世が大好きです。

アニメシリーズもほぼ全部見て、最近一番新しい作品とかも結構見てました。

何よりもルパン一味がカッコよくて、お決まりの銭形警部との追いかけっこや、ストーリーごとに展開されるお宝との因縁とか面白いんですよね。

で、歌舞伎って言われて、キャスト発表されて実は悩んだんです、愛之助さんはルパンだろうか?とか、笑三郎さんの次元はまあ良いかもしれないけど、松也さんが五右衛門なのがちょっと一番無理かもしれん!という…。

でもルパンが歌舞伎はめっちゃ気になる…てなってたんですが、ビジュアル発表で、あ!こっちに振り切ってやるんだ!とわかったのと、ビジュアルが予想以上にカッコよくで、サクッとチケットを手配してました。いちまんごせんえんなので、ちょっと躊躇いましたが、刀剣乱舞の時も買ったし、えいえい!と申し込み。

で、見に行きました!この日は生配信のある日でして、客席もいつもより老若男女あれやこれや。

笑ってコラえての歌舞伎座詩曲効果?と思いつつ、テレビでやってたあの場面だ!とか、苦労して録ってたテーマ曲!とかワクワクが初っ端から止まらなかったですが、愛之助さんの名乗りで、あ!ルパンだ!と嬉しくなったり、笑三郎さんの次元がすごく渋くてカッコよくて、不二子ちゃんが艶っぽくて素敵で、銭形警部がコミカルで良い味すぎて、わーいわーいと思って見てました。

五右衛門が、まだ仲間ではないところから始まるし、彼が大泥棒、といういわゆるご先祖さまのところから始まり、ロマンスあり、斬鉄剣が生まれた経緯があったりなどして、結構五右衛門に重点が置かれたストーリーになってました。

刀剣乱舞よりも、派手で、誰が見ても一目で面白い!楽しい!すごい!と思える歌舞伎のお決まりのシーンが詰め込まれている感じがして、解説がなくても結構楽しいかも!という感じでした。

が、やはり今回もイヤホンガイドさんにお世話になって転換中などもしっかり楽しませてもらいました。解説があるとわかりやす位ですねやっぱり。

でも途中でマモーちゃんが解説を入れてくれたりして、歌舞伎初めて!の人にも配慮していたり、歌舞伎お決まりの楽屋ネタやったりして、そこがルパンの世界観としっかり合わさって、違和感なく楽しめたし、ストーリー自体も、前半の探り探りしてお宝があっちこっちに行ってしまったりしながら、最後に畳み掛けるようなスピードとお決まりのトンチキさがとってもルパン!で、新しいルパンのアニメを見ているような気持ちになったりもしたので、本当に面白かった!

もちろん、勤めている役者さんたちのパワーもあるし、皆さんが全力で楽しんでやっていて、とにかくみんなカッコイイ!て幸せな舞台でした。

ラストは白浪五人男のパロディもあり、これがとってもとってもカッコよくてニッコニコしてしまいました。

しかもラストは、お決まりのルパンvs銭形の構図で、絵のように決まった後、客席に小判が降り注いできて、まるで客席も含めてルパンの世界に入り込んだような、ルパンの世界を共有できたような不思議な感覚で、この演出がめちゃくちゃ感動しました、私もルパンの世界に入れたー!っていう感覚が、めっちゃ嬉しかったです。

膝に置いていたカバンい振ってきたキラキラの小判はそっと持ち帰って観劇ノートにチケットと一緒に貼り付けてあります、良い記念の品です。

 

あと結構世相がしっかり中身に盛り込まれていて「異国との戦ではなく、日の本の民のために」とか「流行の物価高だな」とか、そういう、おや?というセリフや仕草も散りばめられていて、やはり大衆向けの文化だよなあ歌舞伎って、という気持ちになりました。

作演出の戸部先生は、OSKのへぼ侍の脚本演出もしてくれているのをついこの間知ったんですが、数年前の春のおどりの一部分も演出してくれていたというのを知って、そうだったのかー!と驚いたりしてます。

作り手・演者どちらからも、歌舞伎が好きでルパンが好き、という気持ちがぎっしり詰まった最高の作品でした。再演あるといいなー新しいお話も期待したいなあ!待ってまs!