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歌劇(ヅカ.OSK)オタでジャニオタでアニオタの独り言。スタジオライフ、2.5次元も嗜みます。主観で好きなことを好きなだけ書いてます。

【ヅカネタ】アンナカレーニナ考【スタジオライフ 】

来年の話で鬼が大爆笑のやつですが、アンナ・カレーニナの話です。
うちの母は美弥さんのファンで、月城さん、海乃さんも好きなので、アンナ・カレーニナの上演にも興味津々なのですが、絶賛関東勢&FCなどのツテなしなので、こりゃチケットの端すら掴めないだろうなぁ、なんて思いながらライブビューイングの可能性を期待しているところです。


ところで、このアンナ・カレーニナ、実はついこの間スタジオライフが上演したばかりなんですよね。

スタジオライフは男性版宝塚ってよく言われてるんですが、男性だけで構成された劇団で、女役も男性がやります。

宝塚のように男役娘役と固定ではないので公演ごとに男女どちらの役かはバラバラになりますのでそれも楽しめるという形です。


私も話だけはざっくり知ってたのですが、細かいところまではよく知らず、登場人物もアンナとその旦那と、若い将校くらいしかわからず・・・ライフで発表されたキャスト表見ながらへろへろの知識で観劇しました。
そして、ヅカ版のキャストも出たので、ちょっと比較してみようかな、と思います。
ヅカとライフ両方見るぞという人しか楽しくないかもしれない企画ですが、よかったらなんとなーく見ていていってください。


で、ヅカ版ではヒロインですが、タイトルロールですし、もちろん主役はアンナなんです。
アンナ役はライフ版は曽世海司さん、岩崎大さん。曽世さんは老若男女問わずやってのける役者さんなので、がぜん期待して観た気がするのですが、やはり自然に瑞々しく感情表現をしてくれてラストシーンもぐっときました。岩崎さんは大柄でハンサムなので、え?アンナ?とちょっと意外だったんですが、真ん中に立つと恐ろしいほど気高いヒロイン性を発揮しまくるのでいつも驚かされます。仕草とか、言葉の端々がめちゃめちゃ女性らしくて深窓の令嬢感が凄かった。
で、ヅカ版アンナは海乃さん。割と悲劇のヒロインが似合ってしまうタイプの娘役さんだなと思いますが、ラスパのゼルダとか、ヴィンデッシュ見るにしかり、大胆な演技も得意な気がするので、序盤と最後との感情の移り変わりを魅せてくれそうだなぁと期待しています。


で、ヅカ版だと主役のアレクセイ・ヴィロンスキー・・・というか、ロシア人の名前かぶり半端ないので、アンナの夫もアレクセイなんですよね。だから劇中だとヴィロンスキー伯爵とかよく呼ばれてますね。
これがライフ版だとシングルキャストで笠原さん。ライフにおける永遠のトップスターみたいな存在で、貴公子っぷりが半端ない、甘い声色と素晴らしいスタイルで軍服着こなして、ノーブルな魅力振りまいてました。
笠原さんのがアンナより絶対年上なのに、若い将校っぽく見えるのがすごいし、ひとめぼれするのがとても理解できる物腰。
で、ヅカ版だと美弥さん!ちょっと派手かも?と思ったけど、若い将校で、アンナの事好きで一直線!しちゃうというちょっと珍しい一途系の役ということですね。ふむ。
ビジュアルは完璧なのと、美弥さんなら何としてもやりきってくれるに決まってるという感じがするので心配はしていないんですが、海乃さんのアンナや月城さんのカレーニンと合わさるとどうなるのか楽しみすぎますね。


で、アンナの旦那、カレーニンはライフ版はシングルで船戸慎司さん。
この人も芝居が巧い、声がいい、最高なんです。彼なりにアンナを愛していたし、ある意味彼も社会の枠組みの中ではちょっとした被害者というか、そういう風にしか生きられなかったんだという、そんなところを演じきってくれて、なんだかカレーニンへの理解が深まった演技でした。
そんなカレーニンをかなと様が・・・!ポスターの眼光するどいお鬚のショットも素敵ですよね・・・!
レーニン、結構難しい役だと思うので、またしてもかなと様のステップアップになるのではと期待です。
主人公にとっては敵役だけど、別に悪役ではないですからね。


で、ライフを見ていたらこの話はそれぞれの「男女」の話だ!と気づいたのでそのカップルごとに比較しようと思います。
脚本がそういう作りだったのもあるけど、全然違うカップルがあと二組、出てきますのでね。


一組目はアンナのお兄さん夫婦、スティーバとドリィ。ライフではドリー表記だった気がする。
ライフではスティーバ楢原さん、ドリー石飛さん。楢原さんはノーブルなのに、ひょうきん族なので、スティーバを実に楽しそうにやっていました。

物語の冒頭、この人が浮気をしたせいで怒って手がつけられなくなったドリィをなだめるためにアンナを呼び寄せる、というところから始まる通り、スティーバは快楽主義のちゃらっとした男です、若い娘さんが大好きで「若い家庭教師の足首がたまらないのがいけない」みたいなことを侍従に漏らしてましたね。対するドリィは当時のごく一般的な奥様で子供が二人いる、浮気されるのが許せなくて、なだめにやってきたアンナに「どうして男の人ってそうなの」と漏らす場面あり。そのドリーにアンナは「私にもわからないけど、男性にはそういところがあるの よ」と返しているんですけど、それがヴィロンスキーと出会って、夫以外の男性を愛するようになっていく、というのがちょっと皮肉っぽいところでした。で、石飛さんもベテランで、こういう女性をやらせると本当に巧い。ドリィは最後までアンナの味方で、後半不倫のおかげで村八分なアンナに対しても寄り添ってくれてました。
さて、その夫婦がヅカ版だと光月るう氏と楓ゆき嬢。うん、妥当!!限りなく妥当!スティーバがライフ版と同じ感じで演出されるなら、絶対光月さんがハマると思うし、ゆき嬢も似合うと思います、子持ち夫婦だけど、見えるはず。


で、アンナとヴィロンスキーとは対照的なのが、リョーヴィンとキティ。ヅカ版ではリョーヴィンじゃなくてレーヴィン、愛称がコスチャになってますね。
リョーヴィンがライフ版だと山本芳樹氏と仲原裕之氏。二人ともライフの中では王子様的な感じで通ってる方ですが、役作りが対照的だった。

先に仲原くんのを見たので、リョーヴィンがめちゃ好青年で最高!って思ったんですけど、後から芳樹氏のを見たら、あれ?こっちが正解なのでは?てなりました。ちなみに芳樹氏はちょっとモサい感じで偏屈めに作ってたんですが、その方が田舎の領地に引きこもる青年貴族ってのはわかったし、クセは強いけどたぶんリョーヴィンとしての正解は芳樹氏だったんだなと。
で、これがヅカ版だとリョーヴィンことコスチャが夢奈くん。あ、多分カッコイイ芳樹版になりそう!って勝手に想像してます。リョーヴィン難しいんですけど、一番右往左往するというか、色々動くし、告白してフラれて失意のまま領地に戻った後、結果的にキティと結ばれるので、この物語の中ではハッピーエンドカップルなんですよね。彼自身も若くて、現在の廃れゆく貴族社会の在り方に疑問を感じていて、悶々としながら過ごしているので、一番人間らしく描かれている気がします。ヅカ版ではどうなるかはわかりませんけれど、私は一番この話の中でリョーヴィンとキティの二人に共感しましたし、キティのような人生は大変だけど実り多いだろうなと憧れます。

そのキティはスタジオライフでは関戸博一氏と、久保優二氏が。二人ともヒロイン役者なのですが、持っている雰囲気が全然違うので、最初に関戸くんキティを観たら、久保君にこれができる?とちょっと不安になったのですが、例えるなら関戸君は色とりどりの花畑、久保君は白い百合の花束って感じで、二人とも持ち味が違うのに納得させられるキティでした。
それぞれのリョーヴィンとの相性もよかったかな。
そんなキティ役は、ヅカ版ではきよら羽龍ちゃん。おお、なるほど!若くて綺麗な娘役を連れて来たんだね!!!という以外の感想がないほど、私個人はきよら嬢を知らないのです・・・ふぬぬ。
顔が小さくて、目鼻立ちのクッキリしたジェンヌさんかな、と思うんですけど・・・いかんせん、まだ本公演で活躍してない・・・ですよね?あまりきちんと見たことがないんですが、きっとアレすね、月の推し娘ということですね、次新公ヒロインかな?なんて。

 


さて、こんなに長く語ってしまいました・・・本当は内容にももっと触れたかったけど・・・それは次回・・・機会があれば・・・!!!