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歌劇(ヅカ.OSK)オタでジャニオタでアニオタの独り言。スタジオライフ、2.5次元も嗜みます。主観で好きなことを好きなだけ書いてます。

【OSK日本歌劇団】鬼の城もみた【映像鑑賞】

OSKづいてます。
先日やっとこさ、鬼の城を観終わりました。
いやーこれも重厚な話でしたね・・・!!実はアップされた直後に軽く見たんですが、結構長かったので片手間で、改めてじっくり見たらなにこれすごいとぐいぐい引き込まれました。
OSKの芝居というか、はやみさんの芝居の特徴かな?登場人物全員にのBGSがしっかり見える。見えるんだけど、それをこちらの創造力にゆだねてくれているから、大っぴらにすべて描いているわけではないんですよね。
今回は大きく分けて、イサセリの皇子チーム、タタラチーム、朝廷チームと3つのチームがあるんですが、それぞれにそれぞれの思惑がぐるぐるしていて、もう実に人間て業が深いですね!的なそういう話なんですけれども。


実はこれ、私が初めて現OSKを見た夏のおどり2016かな?それの後の公演なんですよね。
当時はポスターのインパクトが凄すぎてちょっと引いて見に行かなかったんですが・・・これ生で見たかったな・・・。
相変わらず演者の皆様の演技の熱量がすごいし、結構なえぐい表現(もちろん歌劇らしくまとめられてはいるけどね)もあったりして、なかなか新鮮。
サブタイトルが「真桃太郎伝説」なんで、はて?と思ったんですが、実は各地に残る「桃太郎の鬼退治」という伝説は、朝廷側が歯向かう地方を制圧する際の様子を子供にもわかるように表現した伝え話、という考察に基づいて作られた話なので、決してトンチキな内容ではないのです。
本当に普通の人間が、ある瞬間から鬼と化すので、人間て怖いよねーというか、まあ人間の想いって怖いよねーという。


贔屓の天輝くんも青霧という朝廷側の手下役で出ておりました。あとナレーション。
ナレーションいいんだけど、青霧が死んでも同じ声で話されてしまって混乱しかけましたね←
その青霧さん、上司である上道さん(悠浦さん)の命令で、吉備野国に一緒に入った同僚を惨殺死体にして、それが吉備野国のやつらの仕業だー!謀反だー!という風に帝にたきつけて正当に吉備野国を攻撃させるという、まあたきつけ役だったんですが、可愛い実花ももちゃんの体を貫き、腕を切り落として、その腕をつかみながらギラギラした目で静かにしゃべるというのがまたもう・・・最高、好き←
しかもそのあと、高世さん演じるイサセリ皇子を前にして、自分が殺した惨殺死体を前にしながら誰かに殺された、同僚だったのに、どうしてこんな姿に、と泣き崩れるという演技をしてくれるんですが、ここも最高でしたね。
最後は鬼と化した桐生さんに袈裟斬りされて絶命ですけど、最後まで往生際悪くて最高でした。


あとこの作品、悠浦さんがすごくすごく良くて。
悠浦さんと言えば、プリメール物語みたいな、純粋でハンサムな王子様♪ってイメージだったんですが、今回は完璧にヒールで。
帝の妃とかつて恋仲だったけど、色々あって妃の父親に阻まれ結ばれなくて、仕返しにその父親を失脚させ殺したらしく、それで妃との間もちょっと微妙な・・・。
ここね、妃と帝の間に子供がいるらしいんだけど、それがどうやら上道の子みたいなんだよね。だからそれを知られて何かなっちゃいかんと保身に走る妃様なんだけど、どうやらお互いまだ好きっぽいんですよね。あー業が深い。
最後、色々悪だくみがバレて島流しされる上道様だけど、そこからまた戻ってきそうなのを予感させるラストで、ぞくぞくしました。

上道さまがハイテンションで歌い踊る「嫌われても疎まれても~♪」みたいな悪の帝王ソングがループしまくるんですわ。
青霧もまたどこかで上道様に出会えたらいいね・・・(唐突)。


もちろん桐生さんも折原さんも、高世さんとイヌサルキジの三人もよかったんですけど、記憶に残るのが朝廷チームだったな~と。
でもまた見たら視点が変わるかも・・・そう、何度か見たくなる作品なんですよ、本当に。


OSKのDVDはいくつか買いたいなと思ってるんですが、チャンネルに上がってないカンタレラとかも気になるけど、鬼の城もテレビでじっくり見たいなーというところであります・・・迷うね!
ちなみに、オンラインだとクレカとか決済できないしなんか大変だから、今度の新橋演舞場の春のおどりで直接買おうって思ってるんですよね。あと、ヅカでいうおとめみたいなやつが、いつも春先に合わせて発売してくれるイメージだけど、出るよね?買うよ?