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歌劇(ヅカ.OSK)オタでジャニオタでアニオタの独り言。スタジオライフ、2.5次元も嗜みます。主観で好きなことを好きなだけ書いてます。

【OSK日本歌劇団】改めてカルディアの鷹をお勧めしたい【布教】

今年は、円卓からの獅子の星遠征と、実にOSKづいているのですが、あまりにもレオくん不足で、久しぶりにOSKチャンネルをじっくり見て回ったんですけれども・・・。
その中で、やっぱり好きだー!という作品があったので、これはお勧めしておくべき!!!ということで本日はそんな布教ブログを。


2014年上演の作品ですね。なんとレオ君たち90期生の初舞台公演です。初舞台といいつつも、二年目以降の人にしっかり役がついているので、舞台上でその他大勢とはいえ、いろんな役として芝居参加させてもらってるのがすごい。


そうそう、一応「カルディアの鷹」がタイトルですが、原作が「オシリスの花嫁」ってなってるんで、原作本があるのかなって思ったらそういうわけじゃなくて、作演出のはやみ甲さんの持ってる劇団でやった作品が原作になってますよ、ということだったみたいですね。


話はいつかの時代のどこか、のようですが、いったいどこなのかは最後までよくわからず、まぁわからなくても全然問題ないというやつなのですが。
でもなんだか気候的に厳しい地域のようで、日照りが続いて干ばつがひどい時があるようです。
それに悩まされていたところ、王国に太陽神?を崇める新興宗教の一派が現れ、綺麗な女の子を太陽神オシリスの花嫁に捧げれば雨が降る、と布教し、実際に生贄を捧げると雨が降るのでその信仰が蔓延している、という国で、恋人を花嫁にされちゃった王子様を主人公に宮廷周辺の謀略と愛が渦巻きまくっている、というお話。


とにかくすごいのは演者の熱量・・・芝居が凄い!
ともすれば陳腐になりがちなこの芝居が成功しているのって、やっぱり演者の力ですよね!と思うくらい、パワーがすさまじい。
みんな全力でセリフを放つし、泣き叫ぶし、おまけにすべてがこちらの胸を打つ。
ニコニコ動画で、おまけにスマホで見ている私だけど、恋人を失って以来心を閉ざしたままに王子様にヒロインのかける「悲しい時は泣いていいのよ!一人で抱えないで!」という叫びに思わずもらい泣き。
おまけに何人も登場人物が出てくるけれど、どの人物もみんな重厚なドラマをきちんと背負っていて、誰を贔屓目に見ても楽しいんですよ。
例えば、王子の弟の第二王子くんは、宮廷の踊り子と思いあっている若い青年だけれど、王家と平民の婚儀はできないと母王に反対され、おまけに恋人を花嫁にされてしまうという中で、穏やかで優しい、ともすれば儚い印象しかない彼が「彼女を殺すなら私もあの火の中に飛び込んでやる!」と泣き叫ぶ感情の高ぶりを魅せてくれたり、教祖の右腕を担う黒づくめの男が実は過去にあった出来事で彼女に逆らえない、でもそれも実は仕組まれていて・・・とか、とにかくみんな一筋縄ではいかないバックグラウンドがあるし、悪者たちの思惑や罠も恐ろしいほど色んな各所へ伸びていてる。
この人が大本かーと思いつつも、裏で操っていたのはこの人?!とか、そういうのをわくわくしながら楽しめる、そんな芝居に仕上がってくれています。


衣装は若干のトンチキ感・・・だってね、王子様二人の衣装の整合性が取れてないんだな!とか、腹だし踊り子が大勢いる中に、黒づくめ布だらけの人がいたりとか、女王陛下は洋風の輪っかのドレスをお召しですね、とか・・・まあ全部豪華だから我慢しよう・・・。

でももう衣装のトンチキとか気にならないレベルで、芝居がいいので後半は本当にぐんと引き込まれます。


あと、過去があって、今を芝居でやって、そのあとの未来まで想像させてくれるラストになっているのがいい、とてもいい・・・。
ひ弱な第二皇子が立派に育っていくのが予見されます・・・悠浦さんカッコイイ・・・。


OSKはチャンネルでも見られるけど、やっぱり円盤もそろえようかなと思い始めていて、直近で見た三銃士と円卓を・・・買おうかな・・・。
っていうかステラレオニスは角座バージョンだしREVUE JAPANとセットでいいからお願い・・・円盤化してください・・・!!