語りたいこと好きなだけ〜歌劇オタの独り言

歌劇(ヅカ.OSK)オタでジャニオタでアニオタの独り言。スタジオライフ、2.5次元も嗜みます主観で好きなことを好きなだけ書いてます。

【ヅカネタ】宙組から生え抜きトップが出ない理由【雑談】

愛ちゃんの専科異動で揺れているのかどうなのかという宙組ですが、ご本人からもお言葉があったようで、ちらっと目にしてそうだよね、とうなずいたので前々からちょっと書きたかったことをつらつらと書かせていただきます。
結構長くなってしまいました、ご注意を・・・。


まず、宙組から生え抜きのトップスターが誕生していない件。
もちろん、宙組に所属していた人が他組トップになる、というのは結構あったと思いますが、それも飽くまで別の組から宙にきて、しばらく居た後、他組でトップという例で占められていると思います。
(まだ私自身も不勉強なところはあるので、もちろん違って いたらごめんなさいです)
それに対して私自身、あまり疑問を抱いたことはなかったのですが、銀英伝キッカケで宝塚を再び見るようになってからは、私自身がミュージカルや舞台界隈で演者として仕事をしたこともある関係で、その理由がなんとなくわかってきました。


個人的に、舞台芸術の善し悪し、というよりも完成度、観客の受け取る満足感、それらはもちろん、見る人の好みによって細かく分かれると思います。
ほぼすべての歌を完璧にこなしたけど、ある一音が半音ズレたせいで嫌になっちゃう人もいるだろうし、群舞で一人がコンマ1秒手をあげるのが遅かったせいで幻滅してしまう人もいると思います。
それはもちろん、観る方の好みですし、そんな方でも 満足できる、ブラボーと叫べるパフォーマンスをする方はいくらでもいますから、観る場所を選べばいいのです。
私は経験している身でもあるため、どんなに完璧に準備していたって、何が起こるかわからないのが舞台!と思っている為、よほど破滅的な歌とか踊り、舞台装置の不備とか、なんとかできたでしょ!と思うことがない限りは許容しております。まあ通常、宝塚歌劇であれば、ある一定の技術は保障されているようなものですから、全く問題ないといえます。
それよりも私が重視しているのは、「熱量(エネルギー)」。
これ、結構大切なんですけど、舞台に向けている気力とか、意欲とか、やる気とか・・・そういう抽象的な表現でしか綴れないのが悔やまれます。
例 えば、大人数のコーラスや群舞で「エネルギーがすごい!」とか感想がよくあると思うんですが、それがまさに「熱量」なのではないかと思います。
花組の男役たちが魅せる黒燕尾の群舞は綺麗に揃っていながらも各々の個性や色気が混ざり合って大きなうねりになって、見ているこちらまで息をするのを忘れるような迫力があると個人的に思いますし、その昔、紫吹さんがソロで踊ったダンスには、見入ってしまう不思議なパワーがありました。
逆にいくら声がよく伸びて、声量があって、音が綺麗にとれていても「こんな感じで歌えばオッケーでしょ?」なんて思いながら歌っているようにしか聞こえない某男役さんとか、やれば客が入るからと超古典と呼べる作品を再演を重ねたせいで全く革命 が起きなさそうな民衆のシーンとか、そういうのが生まれるのって、「熱量」の差だと思います。
多少音が外れても、その場面で伝えたいこと、やらなきゃいけないことを全力で訴えてくる歌い手の歌のほうが、よほどエネルギーを感じますし、つたなくても皆が方向性をまとめてコーラスを重ねてくれた場面のほうが胸が熱くなります。
そうやって熱量の大きさで、観る人の感情はいくらでも動きますし、動いた気持ちは忘れない、終わった後、すっごく良い物を見たって思うんです。


さて、問題の宙組の件。
結論から言ってしまえば、宙組は熱量が足りないなっていうことなんです。
私も宙組だけ見ている間は全然気づかなかったんですが、他組を見た時にどう も宙組って弱いな、とか、なんだかぼんやりしているなって思いまして。
特に他組の同じ番手にいるジェンヌ同士をちょっと比べてみると、なんだか放出しているエネルギーが違うのでは?という。
一番若い組というのも一因ではあると思うんですが、どうしてもどうしても頂点を他の組からの輸入エネルギーに頼らないと成立しない、というのもちょっと頷けてしまうんです。
まあ様が花のギラギラエネルギーを少し入れてくれたことで、ちょっと活性化していたように思えますし、真風氏もそれに比べたらちょっと熱量不足だけど、熱い花男のキキ氏に助けられてなんとかやってるぞ、みたいな部分ですね。


退団されたマギーさんこと、星条さんは「宙組は20年経ってや っとまとまってきた、今の宝塚で一番いい状態の組」と発言してらっしゃいました。内部の方がいう「いい状態」が私たち部外者の語る良い状態と同じかどうかはわからないので、この辺りは同列に語っていいかどうかという点はありますが個人的には20年経ってもまだ熱量不足な組になってしまっている事に危機感はないのだろうかとちょっと首を傾げたものです。


とはいえ、確かにその組の中にいると、そこだけで完結してしまうと思います。
おまけに末端まで、その意識がないと一人でもエネルギーの方向性がズレたり、量が均等にならないと結局ぼろぼろと崩れてしまってなんだか中途半端だな、となってしまう物なんです。
それとはまあ別ですが、宙組の下級生にはもし かしたらスターへの具体的なビジョンが描きづらくて苦しんでいる人がいるかもしれません。
年に一回タカラヅカスペシャルで他組と共演のチャンスはあると思いますが、そこで他組の生徒から刺激を受けることができるにはせいぜい10数人いるかいないか。
そこで刺激を受け、変えたい、変えようと思ってもその人だけが変わろうとしても、周りとの調和が乱れてしまうのが問題になります。
舞台は、周りとの調和が求められてしまう、下手だろうが上手かろうが、とにかく浮いてはいけないんです。
全体で一つの総合芸術ですから、皆で高い位置を狙っていくのはもちろんですが、技術的な事とは他にモチベーションも大切。
それが、エネルギー、熱量につながり、皆の発 する熱量の方向や量が同じになったとき、至高のパフォーマンスになっていくんだろうと思うんです。


他組からきた輸入トップさん、二番手さんはもちろん、宙組を盛り上げようと、一生懸命お手本を見せてくれたりしてくれると思います、でもそれは他組で養われた物で、会得したのも他組ならではの土壌由来だったりするわけです。
ちょっと極端で的外れなたとえかもしれませんが、日本で生まれ育った人の場合は和の心とかおもてなしとか、突然言われても理解できるし、具体的にどうしたらいいかわかるかもしれませんが、、そうじゃない環境で育った方の場合、根本から理解したり同じようにするのに時間がかかったりすると思うんです。
なので、宙組をずっと見てきて 、だれよりも知っている人を一度他の組で修業させて、他の組のエネルギーの勉強をさせて、また宙に戻ってきて、ここが足りない!ここをもっとこうして!ってレクチャーしてほしいための専科異動なのかなとーと、今回の件は思っております。
20年経っても生え抜きが出てくれないというのに劇団も危機感なのではないでしょうかね。ぶっちゃけ、キキ氏は絶対に宙でトップになるという必要はないですしね。
なので・・・前回も書きましたが、愛チャンスなのです。
愛ちゃん、たくさんいろんなことを吸収して、二回り以上大きな男役になっちゃってください!!!
昨今のヅカにおいて稀有な、男っぽいノーブルな男役、不滅の棘のエロールを見てこれは逸材と思ったので、ぜひ ぜひ貪欲に専科を楽しんでくれー!!!!