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歌劇(ヅカ.OSK)オタでジャニオタでアニオタの独り言。スタジオライフ、2.5次元も嗜みます。主観で好きなことを好きなだけ書いてます。

【OSK日本歌劇団】新撰組〜コンチェルト【観劇】

大阪観劇遠征、二作目はTTホールで2日間だけ開催の新撰組。副題が、コンチェルトになってますね。

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こっちには私の贔屓の天輝レオくんが、なんと初めてのポスター入り!を果たした作品。
3月に近鉄アート館にて上演した物の再演ですが、アート館ではパネルもあったのに・・・TTホールにはなかった・・・なんで・・・確かにロビーは狭かったけど、博品館にだってパネル持ってきてたじゃないの・・・ならいけたでしょ・・・と思ったり。
更に、パンフどころか写真も円盤も何もない、物販がない。だから結局下っ端の役名がわからずじまい。
なんでー?!せめてパンフは売ろうよ・・・もしくは簡易版で配役だけ載せたの配って・・・。


と、舞台以外のところでしょんぼりが続きましたが、劇場自体は新しいのでめっちゃ快適でした。
扇形の客席、というんでしょうか。見やすいし、傾斜も結構あるので後方でも遮るものはないのでは?と。
ちなみに今回、チケットの販売方法がちょっと特殊で、まず座席は行くまでどこになるかわかりません。
しかも購入時は電話申し込みのみ!WEBサイトにこちらへって書いてある電話番号にかけると、HISのどこかの支店につながるんですね。
で「チケットの申し込みなんですが」と話しても「何のチケットですか?」と聞かれたので、専用番号ではないようでした。
席区分がSS,S,Aなんですが、ブロック指定もできずなので、SSで買って後方だと嫌だな、と勝手に思い、ここは賭け!とS席の前狙いにしてみましたら、SS席とS席の間の通路挟んで二列目でした。前に人がいなかったので、遮るものなく快適。
かつ、結構この通路を使って芝居してくれたので、贔屓のレオくんが青い羽織を着て近くまで来てくれて個人的に超うれしかったです。
あ、椅子はふかふかでした。映画館の椅子みたい。


で!芝居本編ですが、こういっちゃ何なのですが・・・その、手垢のつきまくった題材、ですよね。
新撰組
私、実は新撰組大好きで、土方さん大好きな人なのですが・・・新撰組好きを極めたきっかけが、三谷幸喜脚本、香取慎吾主演の大河ドラマ新選組!」なので、なんとなーくその辺りのキャラクター設定とか、雰囲気を踏まえての感覚が大前提になっちゃうので、その辺りは申し訳ないなーと思いつつ・・・。
あ、でも燃えよ剣とか、そういう有名な物も読んだりしているし、ちょっと外れたところで言えば、乙女ゲームの薄桜鬼もプレイしているし、とにかく新選組のことが好きな雑食です。


ことに、作演出のはやみ先生は、個人的にOSKチャンネルでヘビロテ中の鬼の城とカルディアの鷹、あとこの間ついにDVD買っちゃった、三銃士のを作ってくれた方でもあるわけで、この新選組という題材をどう取り扱ってくれるのか、ちょっとわくわくドキドキしていました。


が、まあ結論から言ってしまえば、過度な期待をしてはいけなかったぞ、という。
ふっつーの、新選組でした。
史実通り、己の信じる道とは?志とは?武士ではない彼らが武士であろうとした、その結果どう生きたのか?とまあ、大体いつもの新選組って感じでした。
でもでも、なんかこうトントキな設定を期待しなければ、オーソドックスに硬派な新選組で、かつ人数も少ないところで殺陣もきちんと問い入れ、多摩時代から土方さん最期の函館までを描いたのが、単純にすごい。
色々な場所がナレーションだけで流れていくか?と思いきや、きちんと沖田や主要幹部の部分はきちんと描いていたし、新選組好きな人が見てヨシと思えるツボを押さえていたと思う。


ただ、一幕の山場が山南さんの脱走からの切腹だったんですが、そこを盛り上げるためには、如何せんもうちょっと・・・もうちょっとその前にエピソードないと・・・!と思ってしまった。
あと勿体ないのは、芹沢鴨がいないんだ。でもわかる、出したら2時間半じゃあ収まらない、函館まで行けない。
でも芹沢鴨という人物が新選組に与えた影響ってめちゃめちゃ大きいと思うので、鴨を描かないと決めたのなら、いっそ多摩から浪士組時代はカットしてしまえばよかったんじゃ・・・なんて思ったり。
あとなんでこの隊士いないんだ!ってのもたまにあったりするけど、まあメインどころの各組隊長はきちんといた・・・のでまあ許そう・・・人が足りないのは死ぬほどわかる。
だからこそ、池田屋事件の時、二手に分かれて、しかも近藤隊が手薄な方へ行ってて、よかったね!!!!と心の中で泣いたよね。
出てないメンバーみんな覆面して敵になってたんだもの。斬られても一旦はけて、出てきてもう一回!って繰り返してたもの。
まあそこに贔屓がいたので、贔屓の殺陣が好きな私は喜んだんですけどね。。。
そしてロマンスは後回し!なのはわかるけど、芸子の姐さん達、いつも行きかえりの道中での出番でしたね・・・お座敷場面あるかと思ったらなかった!


続いて各キャスト・・・について。


土方・楊さん。先週春のおどりで見たな・・・ってぼんやり思ったぞ、お疲れ様です。。。
硬派な印象の見た目と、寡黙ないい男・・・土方ってこれだ!な楊さん。着物姿と洋装と両方見られてよかったです、カッコイイ。
最期のシーンもかっこよかった。


沖田・虹架さん。なんかすごい沖田って聞いたけど、全然乙女ゲームの沖田さんでした。
子供っぽい無邪気さと、人斬りの狂気が共存したような。前半からずっと素直で、一番賑やかにふるまっていたからこそ、最期のシーンはその落差が生きてよかったです。沖田の最期って、あれくらいみじめじゃないとダメですよね、やっぱり。


永倉・栞さん。春のおどりで射抜かれた栞さんが、かなり目立つ狂言回し的な役!贔屓のレオ君演ずる怨霊との会話が主なので、好みのタイプを一度に拝めて幸せ←
永倉さんは途中で新選組から抜ける人で、明治まで生きた人。その設定が生かされていて、彼が語る新撰組!って感じ。よく考えると、と新鮮かもしれないですね、永倉が語るって。
相変わらず顔が漢らしくなって、身体もしっかり肉入れているのかタッパがあってしっかりして見えていいなって感じでした。


斎藤一/怨霊・天輝。
どっちかっつーと、怨霊のほうがセリフしゃべる。というかまあ、元々斎藤一は寡黙なタイプだから出てても喋らないんだよね。そんな喋らない斎藤一が鳥羽伏見敗走時の客席通路芝居で仲間を気遣って「大丈夫か」って言ってる声が聞こえてきゅんとして←

あと栞さんもそうなんですが、この二人は回想シーンがあるので新撰組の仲間シーンに遅れて来ることが多くて笑

さっさとはけると「あっ!怨霊さん出番っすね?!」ってなるし、遅れてきたら「あっ!怨霊さん、お疲れっす!」みたいに思ってしまうの、やめたい←

でもでもほんとに超楽しそうに怨霊おどろおどろしながらやってて、めちゃめちゃ好き…ってなって、楽しそうにやってる姿に、弱いのよわたし…。

あと洋装の殺陣もめちゃめちゃかっこよくて眼福。席の関係で前半はずーっと近藤さんに被ってよく見えなかったけど後半はちゃんと見えました←

 

山南・華月さん。管理職というか、根っからの武闘派ではない、どちらかというと頭脳派な山南さんが似合ってました。一幕最後の盛り上がるところをもっていく華様。

とてもかっこいいだけに、個人的には演出が今ひとつでちょっともったいない気がしてしまう。

二幕は別人になって楽しそうにしててそれはそれでよかったです!←

 

藤堂・りつきさん。初めてちゃんと芝居見たかも!高い声が少年ぽくて、藤堂にあってる。沖田とは違うタイプの青年剣士って感じで、めちゃめちゃ溌剌としてて素敵。

 

原田・湊くん。ツンツンヘアーの原田w切腹失敗の痕を自慢したり、何かと言うと切り込み隊長みたいな役割で鉄砲玉みたいな、割とステレオタイプ左之助でした。思い切りよく演じていて好印象。そういえば春のおどりでも気になった人でした。芝居が観れてうれしい。

 

島田・京我くん。こちらも、春のおどりで気になった人その3。

下級生とは思えない貫禄のある佇まいで、島田魁なのが納得できる。顔も端正で、声も太くていいですよね。わたしは好きです!

 

依吹くん。役名がわからん…隊士!←

この人も体格が良いのよなー。りくくんと見間違うこと数回←

横浜のダンスパラダイスでおどりは見たけど、お芝居ちゃんと観たのは初。

イキイキと楽しそうでした、下級生らしい一生懸命さが若い隊士感あってよかった。

 

梅若・千咲ちゃん。ヒロイン…だよね?

土方さんにきゅんきゅんしてる芸子さん。

客席いじり担当笑  客席に「誰がお好きやろか?」って好みの隊士を聞いて回ってたけど、この日は全員土方さんで「ライバルが多い」って言ってた笑

可愛らしい小さな芸子さんて感じだけど、しっかりしてるなぁ。

 

お姉さん方・由萌さん、穂香さん。

芸子さんズ。ゆめさんが二人よりちょっとお姉さんで、穂香さんはマイペースさんて感じかな?

それぞれ近藤さん、沖田さんがお好みだそう。

舞踊るシーンがなくて残念だけど、殺伐とした男の世界の合間に挟まる閑話休題、癒しの役割は大きかったかなと思います。

 

近藤さんの緋波さんは安心の頼もしさ、この人が締めてくれてよかったー、という。

どっしり構えてくれるから周りの下級生はのびのび芝居が出来ますね、有り難い。

 

 

以上なんですが、実はわたし、この日帰京の新幹線を結構ギリギリでとってしまっていて…。

ただ上演時間2時間半と聞いてたので、16:30開演で19時終演なら間に合うだろうと思ってたんですが、一幕終わった時点で時計みたら、すでに18:05。

えっ?!と思ったら、やっぱり19時には終わらず…泣く泣く土方辞世の句で途中退出してきました…フィナーレ見れなかった…。

あとで別の方から教えて頂いたのによると、終演は19:30だったとのこと。

あぶない、その時間だと確実に新幹線乗れないから、早めに出て正解…。おまけに電車も遅れていたので、結構ギリッギリ乗車でした。

それにしても2時間半と告知したなら頑張って終わらせてくれ…劇場が広くて間延びしたのかな…なんにせよ、実は最後まで見れてなかったので、何か大どんでん返しが起きてたらこの感想に反映されてません。ごめんなさい!

とりあえず…円盤待機かな…?

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