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歌劇(ヅカ.OSK)オタでジャニオタでアニオタの独り言。スタジオライフ、2.5次元も嗜みます。主観で好きなことを好きなだけ書いてます。

【ヅカネタ】星組「霧深きエルベのほとり」【観劇】

星組公演「霧深きエルベのほとり」「ESTRELLAS~星たち~」東京宝塚劇場で見てまいりました。
初舞台から知ってて、7年くらい前から推してるかいちゃんこと、七海ひろき氏の退団公演。
映像では映してくれないからという理由で、七海氏が出ているところはオペラをほぼ降ろさず見続けました。
ネタバレあります、とはいえもう今更感ありますが・・・再演ですしね。

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まずエルベ。絶対面白くないと思った、寝るかもと思った。
そもそも紅・綺咲・礼の上から3人が死ぬほど苦手な私なので、チベットスナギツネの顔になってみるしかないか・・・と観念して劇場へ向かったわけです。
結果、私の予想はあってた。
一番面白かったのは開演アナウンスで「ワンスアポンアタイムタカラヅカ」っていう副題がついていると知った時←
内容・・・まあよくある話なんでしょう、か。
うーん・・・なんか寅さんみたいな感じ??フーテンの寅次郎がカールで、マドンナがマルギット。
でも寅さんは弁がたつので、マドンナとお別れするときはもっと優しく思いやる言葉をかけて、そっといなくなっていた気がする。


まずカールの紅さんはいわゆる、荒くれ船乗りさんで、口下手だけど優しい男、愛した人の幸せを願う男。
紅さんのべらんめえ口調が強すぎて、6割くらいなんて言ったのかわかんなかった。再演だから知ってる人はわかるのかな。
セリフが聞こえないって、初見の人には相当なストレスだからほんと途中でいい加減にしてって思いましたね。
はじめはちょっとかわいいからひっかけて遊ぼうと思ったマルギットに情が沸いて、お前が好きだ結婚してくれ、となり、一旦は彼女のおうちの婿養子になるという段取りまで行ったけど、その披露パーティで生まれやら育ちやらの違いで、根本的にここに自分が合わないことを痛感し、彼女が幸せになるには俺じゃなくてフロリアンと一緒んなるべきなんだと思って、わざと冷たくして怒らせて手切れ金もらって別れるけど、それを返しておいてくれって人に頼んで自分はまた海へ出るのがざっくり説明する彼なんですが・・・まあわかりやすいし、いいひとだよね?


それはそれとて、マルギットちゃんなんだけど、彼女家出をしてハンブルクにやってくるんだけど、なんで家出したのか最後までわからなかった。
どこかで言ってた?あと、彼女のお母さんのこととか、さらっと語られ過ぎて、え?それ割とこの物語構成において重要なのでは?て驚いた。
っていうか、マルギットを置いて船会社の社員と駆け落ちしたお母さんが、英真なおき氏のやってた酒場のお姉さんなのかと思ったんだけど、違うんだよね?マルギットが本当にただの世間知らずかつ、自分がよければすべていいというか、父や家への反抗のためにカールを利用しているにすぎない気がして、なんなんだこいつ・・・てなった。


常識人というかこちらは聖人君子みたいなのがフロリアン。マルギットの幼馴染兼婚約者で、彼女には幸せになってほしいんだと言いながら、家出した彼女を探したり、カールとの仲を取り持ったり、彼女のカールへの態度をたしなめたり・・・なんでそんないいひとなんだ?と思ったけど・・・。
もしや、アレか?すべて計算のうちで、優しい風を装って最後は自分に都合よくすべて収まるように画策してたりした?あまりにも出来過ぎているので、思わずそういう想像が。
あとマルギットの妹シュザンナちゃんもいい人すぎて、フロリアン愛しているといったのに、だからお姉さまと幸せになってとか・・・貴族ってみんなこんなんなの・・・てクラクラした。
しかしカールが去った後、マルギットはフロリアンと結婚するのだとしたら、どうなるんだろうか・・・。
ロリアンの優しさが傷心のマルギットに残酷突き刺さったりしないのかな、それともマルギットが意外と若気の至りね、と割り切って寄り添ってくれたフロリアンの真心に気づくのかな?どっちにしろ、この後もう一波乱あるなと思うと、海へ逃げたカールはずるいのでは?となったりして。
どちらにしろ、お貴族様の世界は庶民とはかけ離れているのでございますね。。。


そんな中で現実味があって安心したのは贔屓の七海氏のやっていたトビアス
休暇の間に出会ったカールの妹と愛をはぐくんで結婚、船乗り引退して田舎へ行くと。
堅実!そうか、庶民の感覚はこれか。
いい役だったとは言いづらいけど、カールといると弟感出るのに、そのあとの船乗りたちと夜の街うろつきシーンでは年上の貫禄見せてて、ああこの人がカールの下でナンバー2なんだなと思ったり、その演技幅に上級生たる重みを感じてほっとしたり。
一応銀橋での旅立ちのソロがあり、最後はあばよ!と去っていく、実に退団者に相応しすぎる役と演出でした。
歌は相変わらずだけど、本当に美しい顔←
かいちゃんは貴公子というよりやんちゃ坊主が似合うと思ってるので、トビアスはそのやんちゃ坊主が成長して次のステップに移行していく、今のかいちゃんとも重なってなかなかいい味を出してる役だったのかな、と思いました。


そして今回も大好きな星蘭ちゃんに注目してましたが、冒頭はビア祭りに出ていて、ドイツ民族衣装風の可愛いワンピースで踊ってくれてました。
お人形みたいで本当に本当に可愛い。
劇中では、極美慎くんと美形カップルでぐいぐい言わせてましたね。セリフもありましたし、その言い方が嫌味に聞こえず、上流階級で育てられた普通の娘って感じがしていい塩梅でした。背が大きいといわれるけど、極美君もすらっと長身なので、並ぶとしっくり来ていた。何より、美しすぎて素晴らしい。
だけどなー星蘭ちゃん相変わらず、肩甲骨からが手!っていうダンスが苦手で・・・。首回り背中周りが動きづらいのかな・・・もったいない・・・あんなに手足が長いのに・・・内肩なのは日本人なら仕方ないアレなんだけどね、うーん・・・頑張ってほしい!!

 


長くなったので星たち感想はまた次の記事で。